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J-GLOBAL ID：201102240421356778   整理番号：11A1179562

木炭・竹炭を用いた土壌中からの放射性セシウムの除去の可能性

Removal of radioactive Cs from soil by bio-char application

著者 (1件)： 小林真 (Umea Univ., Abisko, SWE)
資料名： 大気環境学会誌  (Journal of Japan Society for Atmospheric Environment)
巻： 46  号： 4  ページ： 217-223  発行年： 2011年07月10日 
JST資料番号： S0850A  ISSN： 1341-4178  CODEN： TKGAFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年3月11日の東北関東大地震を切っ掛けとし,福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウム-¹³⁷Csを土壌から除去する効果的な方法を探索するため,木質資源を用いて作成した炭による放射性物質の吸着および除去の可能性について検討した。本論文中では,以下の5つのトピックについて過去の文献を元に議論した:炭の物質吸着のメカニズム,炭の吸着能力のバリエーション,土壌中での¹³⁷Csの存在形態,そしてそれらを踏まえた上で実際に被災地においてどのように炭を使うか,そしてファイトレメディエーションとの複合的な効果である。過去の研究から,主な放射性汚染物質である¹³⁷Csを炭を利用して吸着することができる可能性を見出した。一方で,KCl溶液や有機物を土壌中へ添加することでより効果的に炭を用いた¹³⁷Csの吸着除去の可能性も考えられる。炭の材料として間伐材や竹材などの未利用の木質資源を利用することで,広範囲にわたる汚染物質の除去へも対応可能となる。一方で,炭を土壌中へ施用する方法のみならず,放射性物質を吸着させた後に土壌中から取り出し吸着した¹³⁷Csを回収する工程も必要と考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 木炭 ,  活性炭 ,  固体燃料 ,  *土壌汚染 ,  *セシウム137 ,  *吸着 ,  ファイトレメディエーション ,  間伐材 ,  放射性同位体 ,  生態系 ,  発電所 ,  竹炭 ,  福島第一原子力発電所 ,  廃棄物処理 ,  処理 ,  生物学的廃棄物処理

分類 (2件)： 土壌汚染  (FB04100T) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (57件)：

• 秋友水季. 木炭・竹炭のミクロ構造測定法の確立と細孔制御の可能性. 木材学会誌. 2006, 52, 228-234
• ALLEN, M. F. The ecology of mycorrhizal. 1991
• ARAPIS, G. Self-restoration of lcomtaminated territories. Proc. First Int. Conf. : The radiological consequences of the Chernobyl accident, Belarus, 1996. 1996
• BEA, S. A. Simulation of remediation alternatives for a Cs-137 contaminated soil. Radhiochim. Acta. 2004, 92, 9-11
• BOMEMANN, L. C. Differential sorption behavior of aromatic hydrocarbons on charcoals prepared at different temperatures from grass and wood. Chemosphere. 2007, 49, 515-523

タイトルに関連する用語 (5件)： 木炭 ,  竹炭 ,  土壌 ,  放射性セシウム ,  可能性