抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年の工業技術の発展により,工業機械は小型化,軽量化,高速化が進み,その結果振動や騒音を生じやすい傾向にある。これらの振動は最悪の場合機械の破壊につながり,人的・経済的に大きな損害を与えてしまう。よってこれらの振動は最小限に抑えるようにしなければならない。一段スター型遊星歯車装置は,回転数を徐々に上昇させたとき,ある回転数に達すると軸系全体がねじり共振を発生する。著者らは遊星歯車が3個の場合の実験および計算で,ねじり共振発生に伴い歯車間でのかみ合いは,かみ合い力を失い,軸受を持たない浮動太陽歯車として設計されている太陽歯車軸は歯面分離し,ねじり振動に加え横振動をも発生させることが確認されている。その原因を解明するためにセルフセンタリング機構の解析が行われ,遊星歯車の数が3個での一段スター型遊星歯車装置太陽軸のセルフセンタリング機能が明らかになっている。本研究では,かみ合い歯面力を低下させるため遊星歯車の数を4個に増加させた装置のセルフセンタリング機能を明らかにした。負荷トルクゼロから太陽歯車にトルクを徐々に加えたときの遊星歯車装置内の歯車のかみ合い過程を想定し幾何学的に求めたセルフセンタリング軌跡とルンゲクッタ法で負荷トルクをゆっくり増加させていった時のx,y,θの3方向の連立運動方程式により計算された軌跡を比較し,両結果が良好な一致をしたので報告する。(著者抄録)