抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人間の主観的な勘や経験等を数値化した意思決定支援手法にSaatyのAnalytic Hierarchy Process(AHP)がある。AHPは問題を階層構造に分解し,各レベルの項目間で親要素に対する一対比較を行い,全体の総合評価を算出する。そのため,代替案数が多くなると一対比較の総数が増え,全ての対を比較することが困難となる問題がある。本研究では最も良い代替案を一つ求める場合に注目し,一対比較が全て終わらなくても解が一意に求まる場合,それ以上の入力を省略することで,問題を解決する方法として比較支援法を提案する。評価項目数2,代替案数3の場合について,比較支援法を用いた際の一対比較数を調査する実験を行った結果,最も良い代替案が求まるまでの一対比較数は従来のAHPの平均82%であることが分かった。また,全体の約4割が全ての一対比較値の入力を終える前に解が求まることが分かった。解が一意に求まる時点で一対比較を停止することにより,利用者の負担を軽減できる可能性が示された。(著者抄録)