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J-GLOBAL ID：201102241484149213   整理番号：11A1929242

イネにおける節間伸長の制御に対するフィトクロムの複数の寄与

The Multiple Contributions of Phytochromes to the Control of Internode Elongation in Rice

著者 (5件)： IWAMOTO Masao (National Inst. Agrobiological Sci., Ibaraki, JPN) ,  KIYOTA Seiichiro (National Inst. Agrobiological Sci., Ibaraki, JPN) ,  HANADA Atsushi (RIKEN, Kanagawa, JPN) ,  YAMAGUCHI Shinjiro (RIKEN, Kanagawa, JPN) ,  TAKANO Makoto (National Inst. Agrobiological Sci., Ibaraki, JPN)
資料名： Plant Physiology  (Plant Physiology)
巻： 157  号： 3  ページ： 1187-1195  発行年： 2011年11月 
JST資料番号： C0606A  ISSN： 0032-0889  CODEN： PLPHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： イネ(Oryza sativa)のphyAphyBphyCフィトクロム欠損変異体は,形態の変化と芽生えにおける節間伸長を示す。本研究で,フィトクロムが節間伸長を制御する機構を調べた。phyAphyBphyCの芽生えにおいて,節間伸長に寄与するエチレン生合成遺伝子1-aminocyclopropane-1-carboxylate oxidase(ACO1)が上方制御を受けていた。ACO1の発現は主にphyAとphyBの制御を受けており,phyAphyBphyCの芽生えでは,野生型の出穂期と同様に,葉鞘の基部に局在していた。さらに,phyAphyBphyCでは,エチレンやジベレリン(GA)関連遺伝子の発現が変化しており,エチレン産生と生理活性を持つGA量が減少していた。また,phyAphyBphyCではエチレンにより節間伸長とACO1の発現が誘導されたが,野生型植物では誘導されず,この効果には生理活性を持つGAが必要であった。以上の結果より,フィトクロムはGA生合成遺伝子の発現やACO1の発現,節間伸長の開始などの複数の段階で節間伸長の制御に寄与することが示された。

シソーラス用語： イネ ,  *部間成長 ,  *フィトクローム ,  実生 ,  遺伝子 ,  ジベレリン ,  遺伝子発現 ,  アップレギュレーション ,  アルケン
準シソーラス用語： ACO1遺伝子 ,  *節間伸長

分類 (2件)： 発生,成長,分化  (EH02030U) ,  稲作  (FC03020C)

物質索引 (1件)： エチレン

タイトルに関連する用語 (3件)： イネ ,  節間伸長 ,  フィトクロム