抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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DEMETER衛星により観測された電場データを用いて平均パワースペクトル密度(APSD)特性について研究した。対象領域は中国及びその周辺(0°~60°N,60°N~140°E)をカバーし期間は2008年1月1日から2008年9月12日までである。平均Kp指数が4又は小さい日の観測データを選択して解析した。16日周期の昼側及び夜側APSDの空間分布について低周波(10-20kHz)及び中間周波(20kHz-3MHz)について図示した。次のような予備的な結果が得られた。低周波に対して,1)同じ期間の異なる周波数における昼側APSDの空間分布パターンはあまり似ておらず緯度に沿った地域区分で特徴付けられるが,夜側APSDの空間分布パターンはよく似ており,主な違いは振幅と地域区分が明瞭でないことだけである。2)昼側APSDの振幅変化の範囲は夜側APSDのそれよりはかなり小さく,前者では多くは1-1.5倍であるが後者では2倍を超え4倍に達することもある。及び3)成都市-蘭州市周辺でのAPSD波2008年Wenchuan地震の前及び後で明らかに変化した。中間周波に対しては,1)同じ期間の異なる周波数における昼側APSDの空間分布は相似性がなく,同じ周波数の異なる期間の分布は相似性が良いもの,悪いもの及び無いものがあり,また地域区分も良いもの,悪いもの及び無いものが示された。一方,同じ期間のいくつかの周波数における夜側のAPSDの分布は相似性の非常に良いパターンを示す。同じ周波数の異なる期間のデータから求められる夜側のAPSDのパターンは良い相似性を示すが,緯度に沿う地域区分は無いか非常に弱い。2)昼側及び夜側APSDの振幅変化は顕著ではなく0.5倍より小さい。及び3)成都市-蘭州市付近でのAPSDには2008年Wenchuan地震の前後で明瞭な変化はなかった。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST