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J-GLOBAL ID：201102241984072047   整理番号：11A0115871

クロムフリー表面処理に求められる機能と特性-クロメート処理との対比から-

著者 (1件)： 島倉俊明 (日本ペイント)
資料名： 塗装工学  (Journal of Japan Coating Technology Association)
巻： 45  号： 12  ページ： 465-477  発行年： 2010年12月30日 
JST資料番号： S0871A  ISSN： 0285-3787  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： クロメート処理の耐食性発現の機構という観点から,クロメート処理皮膜やクロム自身の機能について考察し,それらの機能との対比を行いながら,クロムフリー化を進めるためにどのような機能や特性が必要とされるのかを述べた。まず,6価クロムの毒性について説明した。又,クロメート処理皮膜の特徴的な四つの機能別に,クロムフリー化に必要な特性について述べた。1)バリアー性(クロメート処理によるバリアー性発現メカニズム,金属酸化物の安定性と腐食抑制作用,金属酸化物の容積分率),2)自己修復性(クロメート皮膜の自己修復メカニズム,水溶液化学からみたクロムおよび各種金属イオンの特性),3)カソード反応抑制作用(クロメート皮膜のカソード酸素還元反応抑制作用,カソード反応抑制手段),4)選択的イオン透過性膜作用(クロメート処理皮膜のイオン透過性,各種金属酸化物の等電点とイオン選択性)。

シソーラス用語： 六価クロム ,  発癌性 ,  酸化膜 ,  腐食抑制作用 ,  金属酸化物 ,  *クロメート処理 ,  *耐食性 ,  不動態化 ,  イオン化ポテンシャル ,  金属イオン ,  還元 ,  等電点 ,  容積率 ,  カソード還元 ,  水溶性
準シソーラス用語： イオン選択性 ,  イオン透過 ,  オキシアニオン ,  *クロムフリー化成処理 ,  バリア機能 ,  酸素還元反応 ,  自己修復性 ,  反応抑制

分類 (2件)： 化成処理  (WC08050J) ,  防食  (WB03040M)

引用文献 (42件)：

• 腐食コスト調査委員会: 材料と環境, 50, 490(2001)
• 島倉俊明: TECHNO-COSMOS, 10, 52(1996)
• P. Schubach: Galvanotechnik D-88348, Bad Saulgau 92(2001) Heft Nr.7
• T. Schmidt-Hansberg: Galvanotechnik D-88348, Bad Saulgau 92(2001) Heft Nr.12
• A. Morishita, Y. Miyauchi, A. Takahashi, H. Kanai, Y. Mori, M. Nakazawa, K. Ishizuka, K. Tadokoro: GALVATECH 2001, Brussels, Bergium, P 229(2001)

タイトルに関連する用語 (4件)： クロム ,  表面処理 ,  クロメート処理 ,  対比