抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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核燃料の仕組みと福島第一原子力発電所による環境放出の問題を紹介した。核分裂エネルギーは,
235Uや
239Pといた核分裂性各種の核分裂連鎖反応によって開放される。
235Uの核分裂によって207MeVのエネルギーが放出され,そのほとんどが熱エネルギーに変換され,最終的に電力となる。運転を停止すると核分裂は止まるが熱は発生し続ける。放出される核分裂エネルギーのうち15MeVの崩壊によるエネルギーが放出される。放射性物質の放出は,原子力安全委員会による試算評価では,大気中への放出総量として
131Iが1.5×10
17Bq,
137Csが1.2×10
16Bqで,原子力安全・保安院の試算では,
131Iが1.3×10
17Bq,
137Csが6.1×10
15Bqとなっている。原子炉停止時の放射性核種の量を,原子炉安全・保安院は,
131Iが6.1×10
18Bq,
137Csが7.1×10
17Bqと試算している。この二つの核種についてはそれぞれ約2%,1%以下しか原子炉内から環境中に放出されていないことがわかる。