抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電子透かしに埋め込むロゴは一般的に2値画像であるが,より強力に著作権を主張するには著作者のカラー顔画像を利用することが望ましい。本論文では,ウェーブレット係数を利用したカラー画像の埋込みについて述べた。本方法は,1)原画像の離散Wavelet変換,2)HH成分の4分割,3)埋め込むカラー画像(ロゴ1)の3原色への分解,4)左上ブロックに赤成分,右上ブロックに緑成分,左下ブロックに青成分,右下ブロックに2値画像(ロゴ2)の埋込み,5)変更したHH成分を元の位置へ,6)Wavelet逆変換による透かし入り画像の生成という手順をとる。4)ではカラー画像の濃度値を任意のパラメータaで割った値をウェーブレット係数として用いた。実際に256×256画素の濃淡画像を原画像とし,ロゴ1は64×64画素のカラー画像,ロゴ2は64×64画素の濃淡画像,a=30.0として透かし入り画像と検出したロゴのPSNR(Peak Signal to Noise Ratio)及び相関値を評価した。また,JPEG圧縮,平滑化フィルタ,メディアンフィルタ,ノイズ付加といった攻撃によるロゴ検出を試み,カラー画像は脆弱なので画像の改ざん検知と位置の特定が行える見通しが得られた。