文献
J-GLOBAL ID:201102243041737700   整理番号:11A0288543

酵母コメットアッセイを使って酸化的DNA損傷およびDNA修復を測定する

Measuring oxidative DNA damage and DNA repair using the yeast comet assay
著者 (5件):
資料名:
巻: 28  号:ページ: 55-61  発行年: 2011年01月 
JST資料番号: B0587A  ISSN: 0749-503X  CODEN: YESTE3  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
染色体DNA損傷は,内在性あるいは外来性起源の数種の過程および薬物により引き起こされる。これらは鎖切断を引き起こし,あるいは鎖切断に至る酸化された塩基をもたらす。その結果,正常ではスーパーコイルのゲノムDNAを緩め,その電気泳動移動度を増大させる。DNA損傷の程度は単一細胞ゲル電気泳動で調べることができ,染色体DNAの移動距離はDNA損傷の量と相関する。この手法は数種の生物で色々と応用されているが,Saccharomyces cerevisiaeに関しては極少数の報告しかなかった。その理由は,DNA含量の低さがビジュアル化の障害になっているためと考えられる。そこで筆者らは,コメットアッセイを改良し,それをS.cerevisiaeに適用した。ここでは,酵母細胞用の最適化コミットアッセイのプロトコルにつき述べる。その手法は,バックグラウンドDNA損傷および過酸化水素により惹起されるDNA損傷を再現性よく検出するに十分なロバスト性および感度を有する。DNA損傷が観察され,酸化ストレス除去後に時間と共に消失するコメットテール長として定量化された。その過程はテール長の半減期が37°Cで11分の一次式で表された。これは,S.cerevisiaeにおけるこの手法によるDNA損傷動力学の定量的測定に関する初の報告である。また,食餌抗酸化剤がDNA損傷を保護することがコメットテール長の3倍の減少により示される。個々の細胞におけるDNA損傷および修復を測定できる可能性が,モデル生物S.cerevisiaeに適用してここに示された。この手法は遺伝毒性およびDNA修復の研究に新しい展望をもたらすものである。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
分子遺伝学一般  ,  生物物理的研究法 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る