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J-GLOBAL ID:201102243345200827   整理番号:11A1190601

教員養成課程学生の自然事象への気づきを高める継続観察の効果に関する一考察

Some Consideration Related to the Effect of Continuous Observation to Heighten Students’ Awareness to the Natural Events and Phenomena in the Pre-service Teacher Training Course
著者 (2件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 29-35  発行年: 2011年07月05日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本研究では,教員養成課程学生を対象として,タンポポの継続観察を課題として課し,その前後におけるタンポポに関わる自然事象への気づきの変化から,長期観察の効果について検討を行った。なお,「自然事象への気づき」の分析にあたっては,アースシステム教育(Earth Systems Education)の七つの視点を用いた。その結果,次の知見が得られた。(1)「自然事象への気づき」の得点化を行った結果,継続観察の前後で,「自然事象への気づき」の得点の平均点が3.1から約2倍の6.0に有意に増加した。(2)学生の「自然事象への気づき」に関する七つの視点で分析した結果,観察前後とも「地球システム(生物圏,岩石圏,水圏,大気圏)関連への気づき」と「自然事象の時間的変化への気づき」の二つの視点への気づきが,観察前はそれぞれ55%,40%,観察後は50%,48%と全体の95%,98%を占めた。(3)科学的な根拠に基づいた「地球システム(生物圏,岩石圏,水圏,大気圏)関連への気づき」の中で「水圏,大気圏に関連する天気や気象に関する気づき」の回答は,観察前の22%から,観察後は38%と増加した。また,科学的な根拠に基づいた「自然事象の経時的変化への気づき」の回答は,観察前の17%から,観察後には81%と増加した。以上の結果から,タンポポの継続観察によって,自然事象の因果関係や経時的変化に関する気づきが7~8割の学生に促されたことが明らかになった。他方,自然事象の中で地球システム関連への気づきに関する能力については,水圏や大気圏など天気や気象に関する気づきが4割程度の学生にしか促されていないこと,生物圏の生態や形態に関する気づきが1割程度であること,岩石圏など土壌などに関する気づきがないこと,その他の視点についてはほとんど気づきがないこと等の課題が残ることも明らかになった。(著者抄録)
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分類 (1件):
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生物科学一般 
引用文献 (14件):
  • 1) 国立教育政策研究所:特定の課題に関する調査(理科)調査結果(小学校・中学校),pp.l-230,2007,国立教育政策研究所教育課程研究センター.
  • 2) 文部科学省:中学校学習指導要領解説理科編,149p,大日本図書株式会社.
  • 3) 五島政ー:自然を多面的,総合的な視点でとらえるアイデアカードの開発-理科教員の発想を豊かにするために-,理科の教育通巻682号, pp.72-76,2009.
  • 4) 平田貞雄:生物教材における継続観察の意義,理科の教育,382,pp.9-12,1984,東洋館出版社.
  • 5) 小川哲男:子どもの継続的な観察による自然認識構成,理科の教育,663,pp.4-7,2007,東洋館出版社.
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