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J-GLOBAL ID：201102244605698529   整理番号：11A1182556

クヌギ精英樹F₁実生採種園の家系内選抜により実現された初期成長の改良効果

Realized Genetic Gain of Initial Height Growth Caused by Within-family Selection of the F₁ Seedling Seed Orchard for Kunugi (Quercus acutissima) Plus Trees.

著者 (3件)： 山田浩雄 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場) ,  久保田正裕 (森林総合研 林木育種セ 関西育種場) ,  磯田圭哉 (森林総合研 林木育種セ 関西育種場)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 93  号： 3  ページ： 139-142  発行年： 2011年06月01日 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： クヌギ精英樹F₁実生採種園の家系内選抜によって得られる改良効果の期待値と実現値について検討した。F₁実生採種園は,クヌギ精英樹の自然交配F₁実生苗22家系を用いて造成され,4年次の樹高成長による50%の家系内選抜によって,3.4%の改良効果が期待された。F₂実生採種園は,自然交配のF₂実生苗6家系に改良効果を確認するための対照用F₁実生苗6家系を加えて造成され,5年次の樹高成長を比較した結果,4.0%の改良効果が確認された。改良効果の期待値と実現値は良く一致し,F₂実生家系集団の平均樹高はF₁実生集団の平均樹高よりも有意に大きかった。クヌギの育種を行う上で,実生採種園の家系内選抜による改良方法が有効であることが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *クヌギ ,  *精英樹 ,  *一代雑種 ,  *分離育種 ,  *林木育種 ,  期待値 ,  数値 ,  交配 ,  苗 ,  *植物成長 ,  集団 ,  *樹園地 ,  遺伝
準シソーラス用語： 遺伝獲得量 ,  *家系内選抜 ,  *改良効果 ,  採種園 ,  雑種ニ代実生苗 ,  自然交配 ,  実現値 ,  実生家系集団 ,  *実生採種園 ,  樹高成長 ,  一代雑種実生苗

分類 (1件)： 造林一般  (FF03010A)

引用文献 (14件)：

• David A., Pike C, Stine R (2003) Comparison of selection methods for optimizing genetic gain and gene diversity in a red pine (Pinus resinosa Ait.) seedling seed orchard. Theor Appl Genet 107: 843-849
• 橋詰隼人 (1987) クヌギ採種林における種子生産. 広葉樹研究 4: 1-18
• 神戸三智雄 (2005) 循環選抜. (植物育種学辞典. 日本育種学会編, 培風館). 291-292
• Kurinobu S (1999) Final report on seed source evaluation—Forest tree improvement project in Indonesia phase 1—. Bull For Tree Breed Center 16: 1-46
• 栗延 晋 (2007) 林木育種のための統計解析 (6) 1形質の選抜効果の予測. 林木の育種 225: 36-40

タイトルに関連する用語 (7件)： クヌギ ,  精英樹 ,  実生 ,  採種園 ,  家系 ,  初期成長 ,  改良効果