抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水稲生産調整水田において,飼料用米の生産面積が拡大している。飼料用米の大幅な生産コスト削減には,現有の機械・施設を活用する疎植栽培が考えられる。疎植栽培では,育苗資材費の大幅削減と育苗管理作業の省力化が図れ,移植作業時の軽労化が可能となる。2008,2009年に山形県において,転作ダイズ後復田での「ふくひびき」および「べこあおば」の疎植栽培(株間30cm)における生育,収量について調査した。疎植区では,慣行区に比し最高分げつ期播10日遅く,茎数は100本/m
2程度少なく,穂数は30本/m
2前後少なかった。疎植栽培では,耐倒伏性が強化された。「ふくひびき」の疎植区は,1穂粒数の増加,千粒重の増大および登熟歩合の向上が認められた。「べこあおば」の粗玄米重1t/10aを確保するための収量構成要素は,m
2当たり穂数380本,1穂当たり粒数100粒,m
2当たり籾数3.8万粒,登熟歩合85%および千粒重31gであった。大粒種多収穫稲では,乾燥効率が悪いので,立毛乾燥を活用すべきと考えた。