抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,テストスイート中のテストプログラムの併合により,コンパイラのリグレッションテストを高速化する手法を提案する。コンパイラのテストスイートは膨大な数のテストプログラムから構成されるため,これらのコンパイルと実行には長大な計算時間を要する。特に,コンパイラの開発段階では,コンパイラの修正とリグレッションテストを繰り返し行うため,テストの高速化は非常に重要な課題となる。これに対し本稿では,複数のテストプログラムを併合することによって,できる限り元のプログラムの意図を維持したままテストの実行時間を短縮する手法を提案する。プログラムの併合に際しては,グローバル変数,関数,およびtypedefの識別子の衝突の他,ヘッダファイルの処理,分割コンパイルヘの対応等が問題となるが,これらを解決する。本手法をtestgenテストスイートに適用し,約9,000本のテストプログラムを117本に併合した結果,テスト実行時間を2.53GHzのCore i5(メモリ2GB)上のWindows Cygwinで約1/44.2,Linux(Ubuntu)で約1/7.7に削減することができた。(著者抄録)