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J-GLOBAL ID：201102245431763217   整理番号：11A1752229

セジメントトラップにより採集された初夏の西部北太平洋亜寒帯域におけるプランクトン群集の短期時系列変動

Short-term changes in the planktonic community of the western subarctic Pacific during early summer: analysis of sediment trap samples

著者 (7件)： 大橋理恵 (北大 大学院水産科学研究院) ,  石井健一郎 (京大 大学院農学研究科) ,  藤木徹一 (海洋研究開発機構) ,  喜多村稔 (海洋研究開発機構) ,  松本和彦 (海洋研究開発機構) ,  本多牧生 (海洋研究開発機構) ,  山口篤 (北大 大学院水産科学研究院)
資料名： 日本プランクトン学会報  (Bulletin of Plankton Society of Japan)
巻： 58  号： 2  ページ： 123-135  発行年： 2011年08月26日 
JST資料番号： Y0113A  ISSN： 0387-8961  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,西部北太平洋亜寒帯域におけるプランクトン群集の短期時系列変動を調べた。2006年6月7日~7月1日にかけて,西部北太平洋亜寒帯域の定点の水深150mにセジメントトラップを設置し,2日間の間隔で沈降粒子を採集した。採集された植物プランクトンと動物プランクトンの種同定と細胞数・出現個体数の計測を行い,群集構造解析を行った。その結果,植物プランクトン群集はその細胞数の変動が著しく,さらに種組成も大きく変動した。一方,動物プランクトン群集では,出現個体数の変動は緩やかで,種組成にも大きな変動は認められなかった。セジメントトラップ試料の解析により,春から夏の西部北太平洋亜寒帯域においては,環境条件の好適化による植物プランクトンブルームを受けて,動物プランクトンの成長と再生産が速やかに起こっていることが示唆された。

シソーラス用語： 北西太平洋 ,  試料採取器 ,  *プランクトン ,  組成 ,  植物プランクトン ,  *時系列分析 ,  *ポピュレーションダイナミックス
準シソーラス用語： セジメントトラップ ,  亜寒帯域 ,  *個体群動態 ,  種組成 ,  植物プランクトンブルーム ,  西部北太平洋

分類 (2件)： プランクトン  (FH02050R) ,  生態系  (EE01040P)

引用文献 (46件)：

• 相澤康. MS-Excel を用いたサイズ度数分布から年齢組成を推定する方法の検討. 水産海洋研究. 1999, 63, 205-214
• BATCHELDER, H. P. Seasonal abundance, vertical distribution, and life history of Metridia pacifica (Copepoda : Calanoida) in the oceanic subarctic Pacific. Deep-Sea Res., A. 1985, 32, 949-964
• BRODSKII, K. A. Calanoida of the Far Easten Seas and Polar Basin of the USSR. 1967
• BROECKER, W. S. The great ocean conveyor. Oceanography. 1991, 4, 79-89
• BUESSELER, K. O. VERTIGO (VERtical Transport In the Global Ocean) : A study of particle sources and flux attenuation in the North Pacific. Deep-Sea Res. II. 2008, 55, 1522-1539

タイトルに関連する用語 (9件)： セジメントトラップ ,  採集 ,  初夏 ,  西部北太平洋 ,  亜寒帯域 ,  プランクトン ,  群集 ,  短期 ,  時系列