抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者は,新聞紙面電送機実用化について本誌Vol39,No3&4に掲載した。この新聞制作の変革期に慌ただしい日々を送った著者にとって,書き残したことの中から,この技術の経緯だけは書き残したいとの思いをまとめたのがこの余話である。 1)ジャダーに悩まされて:海外のM社のファクシミリ送信機ではジャダーに悩まされた。ジャダー(Judder)とは,受信画像上に発生した主走査方向の記録位置のずれる現象である。ドラムの回転むらに原因があったが,M社のサポートは皆無であったので,東方電機の協力を得て解決した。そして,この問題を解決した東方電機製のファクシミリは,世界中の新聞社に売れる結果となった。 2)ポジ用ファクシミリフィルムの開発:初期のポジ型ファクシミリで紙面伝送を行うと,紙面が黒っぽくなるという問題があった。この問題に対し,S社の協力を得て,フィルムの感度を高めることで解決した。 3)レーザ製版事始め:レーザ製版は朝日新聞社が松下電送機器の協力を得て日本で初めて開発した(1980)ものである。これを実用化できれば,コンピュータ編集とリンクさせて,直接印刷版にデータを記録でき,鉛版。紙型工程をパスして,重量物のハンドリングも回避する可能性を見込んだものであった。その後30年間使用され,現在のCTP直接製版記録装置へと進化した。