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J-GLOBAL ID:201102248816378275   整理番号:11A0525857

クニマスについて-秋田県田沢湖での絶滅から70年-

“Kunimasu” Oncorhynchus kawamurae (Pisces: Salmonidae), 70 years after extinction in Lake Tazawa, Akita Prefecture, Japan
著者 (1件):
資料名:
号: 30  ページ: 31-54  発行年: 2011年02月20日 
JST資料番号: Y0263B  ISSN: 1342-2367  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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秋田県田沢湖に生息していたクニマス(Oncorhynchus kawamurae Jordan and McGregor,1925)は,サケ科サケ属の一種である。1940年の田沢湖の強酸性化により絶滅したが,2010年に山梨県の西湖で生きていることが確認された。そこで他のサケ属との比較により,クニマスの特徴をとらえることとした。写真や標本,漁師の証言などから,クニマスは体色が黒く,大きさは約30cm,産卵場所は水温により異なり,2月は15~50m,9月は105~225mの水深であった。周年に渡り成熟した個体が見られ,動きは緩慢で湖底で底性の動植物を食べていたが,水深が100m以上のところではクニマスが優占していた。産卵後も生存し,生活史は全て田沢湖で全ウすると考えられた。成熟個体では吻や顎の形態が異なり,幼魚は体型と斑紋が幼魚期を河川で一定過ごすものと似ているが,発育の早い時期にパーマークをなくすと思われた。鰓や鱗の特徴,生殖的隔離などから,ヒメマスとは別の独立種と考えられ,歴史生物学的観点などから,「更新性初期ベニザケのコカニー(陸封型)」であると考えられた。
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引用文献 (140件):
  • 秋田縣水産試驗場. 國鱒人工孵化試驗. 秋田縣水産試驗場試驗事業報告. 1907, 明治40年, 35-55
  • 秋田縣水産試驗場. 秋田県仙北郡田澤湖調査報告 ひめます移植試驗. 1915
  • 秋田縣水産試驗場. 姫鱒人工孵化移植. 試驗事業報告/秋田縣水産試驗場. 1924, 大正11年度, 88-90
  • 秋田縣水産試驗場. 田澤湖垂測水温表, 田澤湖魚類漁獲高. 試驗事業報告/秋田縣水産試驗場. 1927, 大正14年度, 61-67
  • 秋田縣水産試驗場. 鮭鱒増殖事業. 試驗事業報告/秋田縣水産試驗場. 1930, 昭和3年度, 89-108
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