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J-GLOBAL ID：201102249270145505   整理番号：11A1416406

メタン発酵消化液の水田への異なる施用方法が水田土壌中の窒素動態およびイネの生育に及ぼす影響

Effects of Different Application Methods of Methane Fermentation Digested Liquid into the Paddy Plot on Soil Nitrogen Behavior and Rice Yield

著者 (5件)： 渡部慧子 (京大 大学院農学研究科) ,  中村公人 (京大 大学院農学研究科) ,  RYU Chan Seok (京大 大学院農学研究科) ,  飯田訓久 (京大 大学院農学研究科) ,  川島茂人 (京大 大学院農学研究科)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 274  ページ： 265-274  発行年： 2011年08月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： メタン発酵施設による畜産廃棄物および食品残渣の処理がバイオマス資源の利活用技術として行われており,メタン発酵消化液の肥料としての利用が模索されている。消化液は液状であるために,粒状の化学肥料とは異なる施用方法を検討する必要がある。本研究では,消化液の「流し込み」,「表面散布(散布直後に耕起)」,「土壌内散布」の3種の施用方法を設定し,施用方法の違いによる土壌窒素濃度,イネの収量,排水への窒素負荷量への影響を比較検討した。その結果,作土のアンモニア態窒素濃度と溶存態有機態窒素濃度が土壌内散布区,流し込み区よりも表面散布区で高く推移し,イネの収量は表面散布区で最多となった。また,幼穂分化期前後の溶存態有機態窒素とイネの収量との間に有意な相関が見られた。排水負荷量は消化液散布区と化学肥料区の間に大きな差は見られなかった。(著者抄録)

シソーラス用語： 家畜糞尿 ,  発酵液 ,  *水田土 ,  土壌物質動態 ,  *イネ ,  バイオマス ,  畜産廃棄物 ,  施肥
準シソーラス用語： バイオ資源 ,  *メタン発酵消化液 ,  *窒素動態 ,  土壌施用

分類 (2件)： 微生物代謝産物の生産  (FK03020A) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (25件)：

• 土壌養分測定法委員会. 土壌養分測定法. 1981, 171-200
• 藤井弘志. 山形県庄内地域の水田土壌 (グライ土壌) の可分解性有機態窒素と水稲の収量構成要素の関係について. 土肥誌. 1992, 63, 58-63
• 本澤延介. スラリーインジェクタによる液状ふん尿の施用実態. 日本草地学会誌. 1995, 41, 267-271
• 飯田訓久. スラリーインジェクタを用いたメタン発酵消化液の基肥施用. 農業機械学会誌. 2009, 71, 2, 81-87
• 飯田訓久. コンバイン用インパクト式穀粒流量センサ. 農業機械学会誌. 2004, 66, 6, 145-151

タイトルに関連する用語 (6件)： メタン発酵消化液 ,  水田 ,  水田土壌 ,  窒素動態 ,  イネ ,  生育