抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
現場に普及する傾斜回転目皿式播種機による播種作業を高速化するため,室内の静置条件下において高速播種に適した傾斜回転目皿の特徴を明らかにするともに,高速播種用傾斜目皿を試作し,室内と圃場でその性能を評価した。1)播種穴周速度が同じ場合は播種穴ピッチ円の直径が大きいほど種子繰出し率が高まったが,播種穴ピッチ円の直径を小さくして播種穴周速度を低下させたほうが種子繰出し率がより高まった。2)播種穴ピッチ円の直径を小さくしても穴径が小さいと種子繰出し率が低下しやすかったが,穴径を,供試種子における粒厚の最小値の約2倍,または種子の最大径の平均値よりも3~4mm程度大きくすると,種子繰出し率が高く保たれた。3)大粒では平均粒厚より1mm薄い傾斜目皿を,小粒では平均粒厚と同程度の傾斜目皿を使用すると,種子繰出し率が安定した。4)大粒2粒播き用の傾斜目皿(穴数16)を試作し,圃場試験において,播種穴周速度20~25cm/s以下,作業速度1.5m/s以下の時,播種粒数が低下しなかった。作業速度は従来の約2倍に達した。播種穴ピッチ20mm程度を目安に穴数を増やすと,さらに,作業速度を速めることができる。(著者抄録)