文献

J-GLOBAL ID：201102249392898709   整理番号：11A0180192

微生物相は適応免疫系の進化に重要な役割を演じたか

Has the Microbiota Played a Critical Role in the Evolution of the Adaptive Immune System?

著者 (2件)： LEE Yun Kyung (California Inst. Technol., CA, USA) ,  MAZMANIAN Sarkis K. (California Inst. Technol., CA, USA)
資料名： Science  (Science)
巻： 330  号： 6012  ページ： 1768-1773  発行年： 2010年12月24日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 大部分の宿主-細菌相互作用は共生的である。発生中と成体に向けて,細菌は胃腸管免疫系の組織,細胞と分子プロフィルを形成する。今回,適応免疫系の特異な観点がどのように腸管常在菌により影響を受けるかを検討した。ヒト体内の種々組織(口腔,上気道,皮膚,膣と腸管)の微生物群ゲノムを示した。微生物群ゲノムとヒトゲノムはヒト疾患にどのように関わるかが課題であった。単純化モデルで,ヒト微生物群ゲノムの群集組成は免疫調節(Treg)と向炎症(T_H17)細胞間平行性を形成する手助けをすることを示した。向炎症性細菌の増加で腸内毒素症が起こり,多発性硬化症,I型糖尿病,リウマチ性関節炎とクローン病の患者ゲノムは疾患関連変異体スペクトルを示した。環境因子はこれら疾患のリスク因子であった。常在菌とヒト間共生に介在する分子機構の理解は,適応免疫の進化をどのようにみているか,その結果,多くの免疫学的疾患の治療にどのように向うかを明らかにすることを示した。

シソーラス用語： *ミクロフローラ ,  *免疫 ,  生物進化 ,  *腸内微生物 ,  口腔 ,  上気道 ,  皮膚 ,  ゲノム ,  免疫反応 ,  ヘルパーT細胞 ,  多発性硬化症 ,  Crohn病 ,  突然変異体 ,  危険因子 ,  免疫病 ,  ヒト ,  1型糖尿病 ,  T細胞 ,  関節リウマチ ,  制御性T細胞
準シソーラス用語： Tリンパ球 ,  インシュリン依存性糖尿病 ,  慢性関節リウマチ ,  Th17 ,  Treg ,  ヒトゲノム ,  環境因子 ,  腸内常在菌 ,  適応免疫 ,  分子機構 ,  免疫調節

分類 (3件)： 微生物生理一般  (EG03051L) ,  遺伝的変異  (EC01030Y) ,  免疫反応一般  (ED03010T)

タイトルに関連する用語 (4件)： 微生物相 ,  適応免疫系 ,  進化 ,  役割