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J-GLOBAL ID:201102249943638401   整理番号:11A1527421

環境水中のダストに含まれる鉄の溶解度の変動:シュウ酸塩による有機錯体形成の役割の研究

Variability of dust iron solubility in atmospheric waters: Investigation of the role of oxalate organic complexation
著者 (3件):
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巻: 45  号: 36  ページ: 6510-6517  発行年: 2011年11月 
JST資料番号: C0382D  ISSN: 1352-2310  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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大気ダスト沈降は遠隔海洋表面水に対する主要な外部的な鉄源である。有機錯体形成は鉄含有鉱物の溶解に関与していることが知られている。この論文では,模擬雨水におけるダスト中の鉄の溶解度に及ぼすシュウ酸塩の影響についての研究を提示する。その結果,異なるアフリカのダストの類似物によって保持された鉄の溶解度はダスト発生源に依存することが明らかになった。実験の結果,鉄の溶解度とシュウ酸塩濃度間に正線形相関が示された。可溶性鉄(SFe)は全ダスト源及びシュウ酸塩濃度が0から8μMに変化すると,0.0025(±0.0005)%から0.26(±0.01)%まで増加する。これらの結果から,大西洋上で捕集されたエアロゾル中の鉄溶解度変動の観測結果は,むしろより可溶な人為起源の鉄の存在によるよりも,少なくとも部分的にシュウ酸塩錯体形成に伴うダスト中の鉄の溶解度の増加によることが示された。これらの粒子の鉱物学的組成を考慮して,純鉱物(ヘマタイト,ゲータイト及びイライト)についての実験を行って溶解過程を調べた。その結果,シュウ酸塩は粘土に含まれる鉄の溶解度を促進し,これから土壌ダストからのSFeの95%を超える割合が粘土(イライト)によって提供されることが確認された。この実験的研究によってシュウ酸塩濃度の関数として,及びダスト粒子に通常存在する純粋な鉄含有鉱物の個々の鉄溶解度に基づいて,ダスト中の鉄溶解度のパラメタリゼーションが可能になる。最後に,この研究の結果から,シュウ酸塩は酸性プロセスと同様な大きさで鉄溶解度に寄与することが強調される。有機錯体形成は鉄溶解度を増加させ,ダストからの鉄のバイオアベイラビリティを増加させる可能性があるプロセスであると思われる。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (5件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
地球化学一般  ,  海洋物理学一般  ,  生態系  ,  鉄の錯体  ,  海洋汚濁 

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