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J-GLOBAL ID：201102250632199593   整理番号：11A1378770

6061および7075アルミニウム合金の引張変形過程における水素放出挙動

Hydrogen evolution behavior of tensile deformation process in 6061 and 7075 aluminum alloys

著者 (5件)： 山田浩之 (防衛大学校システム工学群機械工学科) ,  堀川敬太郎 (大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻) ,  松本武史 (大阪大学基礎工学部システム科学部 学生) ,  小林秀敏 (大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻) ,  小笠原永久 (防衛大学校システム工学群機械工学科)
資料名： 軽金属  (Journal of Japan Institute of Light Metals)
巻： 61  号： 7  ページ： 297-302 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： F0772A  ISSN： 0451-5994  CODEN： KEIKA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アルミニウム合金の水素脆化を解明するために,引張変形及び破壊中の水素放出を検出することは価値があるだろう。本研究では,T6焼戻し6061及び7075アルミニウム合金の引張変形及び破壊中の水素放出挙動を,超高真空チャンバー内に設置した四重極質量分析計を備えた試験装置によって検出した。さらに水素マイクロプリント法を用いて,両方の合金の局所的水素放出挙動を可視化した。両方の合金の弾性変形段階で水素放出が始まることが明確になった。しかし7075合金の弾性変形で放出された水素量は,6061合金のそれより遥かに多かった。これは,7075合金が6061合金よりも高いプルーフ応力を持つために,応力場の存在によって水素拡散が促進されることを示唆した。さらに,特に7075合金の塑性変形開始時により多量の水素が放出された。これは,主として溶解水素が移動転位の助けによって試料表面に輸送されることを示した。7075合金の破壊で放出された水素量は6061合金のそれよりも遥かに多量であった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *アルミニウム合金 ,  *引張変形 ,  破壊 ,  水素脆性 ,  焼戻 ,  四重極質量分析計 ,  可視化 ,  弾性変形 ,  応力場 ,  拡散 ,  *水素 ,  塑性変形 ,  溶解 ,  転位【結晶】
準シソーラス用語： JISA6061 ,  JISA7075 ,  水素マイクロプリント法 ,  *水素放出

分類 (2件)： 機械的性質  (WB02030U) ,  金属材料  (HC04020L)

引用文献 (23件)：

• 1) 稲田貴臣,張 惟敦,江口晴樹:石川島播磨技法,45(2005),125–129.
• 2) 亀川厚則,岡田益男:高圧力の科学と技術,17(2007),173–179.
• 3) S. Kuramoto, J. Okahana and M. Kanno: Mater. Trans., 42 (2001), 2140–2143.
• 4) 大修平,池田 淳,木下勝之,佐々木侑慥:軽金属,56(2006),721–727.
• 5) 安藤 誠,妹尾政臣,菅野幹宏:軽金属,57(2007),19–24.

タイトルに関連する用語 (5件)： アルミニウム合金 ,  引張変形 ,  過程 ,  水素放出 ,  挙動