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J-GLOBAL ID:201102251227507929   整理番号:11A1691337

哺乳類中の遊離D-アミノ酸の分析とその生物学的関連

Analysis of free d-serine in mammals and its biological relevance
著者 (1件):
資料名:
巻: 879  号: 29  ページ: 3169-3183  発行年: 2011年11月01日 
JST資料番号: W0571A  ISSN: 1570-0232  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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D-セリンは,哺乳類中の遊離のD-アミノ酸として異常に高濃度で脳中に濃縮されている固有の内在性物質である。周辺の細胞組織と血液は,少量,又は微量のD-アミノ酸を含む。D-セリンは,その立体選択性に基づき,神経系でN-メチル-D-アスパラギン酸型グルタミン酸受容体(NMDA受容体)に対する内因性の共作動薬として作用すると思われる。また,D-セリンは,GRIN1/GRIN3-NMDAとδ2グルタミン酸受容体に本質的な影響を及ぼす。脳や網膜で,生合成,細胞外放出,取り込み,及び分解などのD-セリンの代謝過程が観察され,これらの過程を調節する候補分子が単離された。脳でのD-セリンの細胞外放出のモードが従来の神経伝達物質のそれと異なる事実は,グリア細胞とニューロンの両方でのD-セリンの検出に関係する可能性が高く,D-セリンシグナルがグリア-シナプス間の相互作用に必要であることを示唆する。基礎的実験と臨床観察からの知見が,内在性遊離D-セリンのシグナル伝達系が,少なくともNMDA受容体への作用を通じて,また,認識と感情の機能,及び感覚運動を含む高度の脳機能の調節を通して重要な役割を果たしていることを支持する。これらのデータに基づき,異常なD-セリン-NMDA受容体間の相互作用が,統合失調症と虚血性ニューロン細胞死を含む種々の精神神経疾患の病態生理学に関係すると考えられる。したがって,神経系におけるD-セリンの信号を調節する分子機構と細胞内機構が,精神神経疾患の原因の解明,及び解決困難な神経精神症状の新たな治療法の開発を目指す研究にふさわしい研究テーマである。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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有機化合物の各種分析  ,  蛋白質・ペプチド一般 
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