抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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先行研究で,我々は,三つの短音(S
1,S
2,S
3)を異なるスピーカから右から左,もしくは左から右に呈示したとき,三つのスピーカ間の距離が同じであったとしても,呈示時間パターンを変えることで知覚される音像間の距離が変化する(タウ効果)ことを確かめた。本研究では,先行研究よりも時間パターンを増やして実験を行うことでタウ効果の恒常性を確かめた(実験1)。さらに,同じ実験条件におけるS
2の定位位置を測定した(実験2)。その結果,先行研究のように全体の時間間隔が一定ではなくランダムに変化するような状況でもタウ効果が生じることが明らかとなった。さらに,S
1とS
3とをS
2の前後に呈示することで,S
2の定位位置が変化することが分かった。この結果は,時間パターンの影響が,低次の知覚過程である定位知覚自体に影響を与えていることを示唆している。(著者抄録)