抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1。スマートシティとは,ICT(情報通信技術)を活用することで都市基盤の効率化・高度化を実現する都市であり,現在,エネルギー,水(上下水道),交通などを中心とした分野で,その実現に向けた取り組みが推進されている。先進国では,都市人口の高齢化による人材の減少および税収減が深刻な問題となっており,これらの解決策として,ICTを利用した効率的な社会インフラの管理の実現が期待されている。2。スマートシティには,建設,自動車,家電機器など多くの業界がかかわる。なかでもICTはスマートシティにおいて重要な役割を担うことから,すでに多くのIT(情報技術)企業がスマートシティプロジェクトに参画している。3。スマートシティにおけるICTの役割は大きく3つに分けることができる。1)情報の収集,2)情報の統合,3)情報の分析活用-である。なかでも今後重要度が最も高まると予想されるのは3)の情報の分析活用であり,リアルタイムでのデータ分析技術がすでに利用され始めている。4。日本のIT企業が今後スマートシティ分野でイニシアティブを取るためには,実証実験などを通じて得たノウハウをもとに,情報を収集・活用するために検討すべき観点や適用すべき技術などを体系化したアーキテクチャーの整備,およびソリューション(課題解決策)を推進することが必要である。(著者抄録)