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J-GLOBAL ID：201102252538820210   整理番号：11A0410553

新芽生育初期に凍霜害を受けた‘さえみどり’に対するせん枝が一番茶に及ぼす影響

Influence of Pruning After Frost Damage to New Shoots in the Early Stage of Growth on the First Crop in ‘Saemidori’ Tea Field

著者 (4件)： 中園健太郎 (福岡県農業総合試 八女分場) ,  吉岡哲也 (福岡県農業総合試 八女分場) ,  福山昭吾 (福岡県農業総合試 八女分場) ,  久保田朗 (福岡県農業総合試 八女分場)
資料名： 茶業研究報告  (Tea Research Journal)
号： 110  ページ： 87-90  発行年： 2010年12月31日 
JST資料番号： G0753A  ISSN： 0366-6190  CODEN： CHKHB9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福岡県八女地域では,2010年3月27日早朝の低温により,早生品種や早場地帯の茶園で凍霜害が発生した。凍霜害を受けやすい早生品種の中でも,’さえみどり’等の一部の品種は,’やぶきた’に比べ被害後の回復が遅いとされている。事後対策として,新芽生育初期の早生品種に対する整剪枝が,被害後の生育回復に及ぼす影響を検討した。凍霜害を受けた’さえみどり’に対して,3月29日に浅剪枝区(秋整枝面より2.0cm下で剪枝)および深剪枝区(4.0cm下で剪枝)を設け,一番茶の収量や品質を放任慣行区と比較した。新芽数,百芽重,被害芽の混入率および生葉収量を調査した結果,新芽生育初期に凍霜害を受けた’さえみどり’に対し,浅く剪枝することで早期摘採が可能となることが示唆された。また,処理区間における品質の差はほとんど見られなかった。

シソーラス用語： *チャ ,  栽培品種 ,  葉芽 ,  *霜害 ,  剪定 ,  植物成長 ,  作物収量 ,  収穫 ,  福岡県
準シソーラス用語： *さえみどり ,  やぶきた

分類 (2件)： し好料作物  (FC03076D) ,  自然災害  (FC04020J)

引用文献 (5件)：

• 武田善行監修 (2003): 茶の品種. 静岡県茶業会議所, pp. 15-17.
• 田中敏弘・松山康甫・神嵜保成・嶽崎亮 (1986): 凍霜害の程度とその後の整枝処理が茶芽の生育, 品質に及ぼす影響. 茶研報, No.63, 1-10.
• 高柳博次・阿南豊正・池ヶ谷賢次郎・中川致之 (1985): 茶芽の熟度と成分変動. 茶研報, No.61, 20-25.
• 中村晋一郎・森山弘信・松田和也・堺田輝貴 (2002): 茶品種‘さえみどり’の玉露適応性. 九州農業研究, No.64, pp32.
• 田中敏弘・折田高晃・上園 浩・菅野正道・加藤正明 (2008): チャ樹冠面温度により散水間隔を変える節水型の散水氷結防霜法の検討. 茶研報, No.108, 1-6.

タイトルに関連する用語 (6件)： 新芽 ,  生育 ,  初期 ,  凍霜害 ,  せん枝 ,  一番茶