抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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遠隔分娩監視装置を開発したので報告した。本装置は妊娠乳牛の左右の外陰部に2つの磁気センサーを装着し,センサー間距離を15秒ごとに計測し,背中に装着させた送信機から磁気センサー間の距離データを外部の受信機に送信し分娩経過を監視した。センサーは分娩時に顕著に開大する陰唇上部の内側,あるいは外側に接着剤で装着した。センサー間の検出可能距離は6~18cmであった。受信機の分娩開始を通報するセンサー間距離は,左右の外陰部の弛緩状況をみながら12cmあるいは14cmに設定した。設定値以上のセンサー間距離を60秒以上,すなわち4デ一タ以上のデータを受信した時点で,受信機は分娩開始と判定し,飼育者の携帯電話に通報した。本研究では,7頭の乳牛を用いた成績について報告した。通報から現場到着時の平均時間は21分で,ウシは胎胞,足胞および前肢出現の状態であった。通報から分娩終了までの平均時間は61分であった。