抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究の目的は,小学校教員の図画工作科でのものづくり学習に対する意識を分析・把握することを通して,小中学校が連携してものづくりの学習を推進するための示唆を得ることである。ものづくりの学習の目標や指導に関する調査票を全国の小学校宛に郵送・配布し,307名の教員から有効回答を得た。分析の結果,小学校図画工作科のものづくりの学習指導では,主に「工夫」「発想」「楽しさ」及び「素材」などのキーワードを用いることが適切と考えられており,素材への好奇心に基づいた工夫・創造や,ものづくりの喜びを体感する能力・資質が学習目標として重視されていることが示された。また,中学校技術科との関連が示されたことに80.8%,技術科教員との連携には65.5%の教員が肯定的であり,これらの教員は,経済・社会的,活動の能率・合理性に関わる観点を含んだものづくりの学習を意識していると推察できた。さらに,ものづくりの学習を社会的な視点などから捉える教員は,中学校技術科に関連する学習目標に対して理解を示す傾向が認められた。(著者抄録)