抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ポリエーテルスルホン(PES)とセルロース結晶とのジメチルアセトアミド(DMAC)混合キャスト溶液を調製し,浸漬析出相反転プロセスによりポリエーテルスルホン/セルロース結晶ブレンド膜を得た。ブレンド膜特性に及ぼすセルロース結晶含量の影響を論じた。限外濾過装置を用いて純水流束,排除比率,多孔度,平均孔サイズ,防汚性を試験した。また,機械特性,熱安定性,モルホロジーを引張試験,TGA,AFMにより特性解析した。ブレンド膜の純水流束はセルロース結晶含量の増加により最初は著しく向上したが,その後は一定程度に減少した。排除比率はいずれも91~95%を保持した。引張強さ及び伸びの曲線傾向は純水流束のそれに類似し,防汚性は改良された。セルロース結晶含量が1wt%のときに純水流束は最大の813.3Lm-2h-1を示し,多孔度及び平均孔サイズはそれぞれ88.8%及び70.9nmであった。同条件での引張強さ及び伸びは7.25MPa及び11.6%であった。付着度(FR値)及び付着減衰係数(m値)はそれぞれ22.0及び35.8%であった。ブレンド膜にはPES及びセルロース結晶の熱分解に基づく2段階の重量損失があった。ブレンド膜は典型的非対称膜構造を有し,密な表面層と大きい孔サイズの支持層の両構造からなった。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST