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J-GLOBAL ID:201102255139196196   整理番号:11A1250843

塩類土壌からの除塩中のカチオンの放出と保持に及ぼす土壌スレーキングと乾燥の影響

Impacts of soil slaking and drying on release and retention of cations during desalinization from saline soil
著者 (3件):
資料名:
号: 118  ページ: 3-11  発行年: 2011年07月20日 
JST資料番号: F0616A  ISSN: 0387-6012  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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スレーキングの機構は,水の流入による土壌団粒の破壊であり,土壌が塩分を含む時,塩分を解放する過程を伴う。本論文の目的は,異なる初期含水状態での除塩において,スレーキングと乾燥が,陽イオンの外液中への排出と状態の移動に及ぼす影響を述べることである。初期含水比を変えた(60,50,40,30,20,10%重量含水比)自然土と風乾土へのスレーキングの効果を評価するため,スレーキング試験を行った。24時間の水浸後,自然土と風乾土の全てのケースで,Naが卓越して排出された。最適スレーキング含水比にほぼ等しい比較的低い含水比(30%)で最大のNaが解放され,スレーキング率が最低の含水比で,Naの排出は最も低かった。しかしながら,低すぎる含水比(10%)は,それ以上のNaの解放に寄与しなかった。一方,外液中の他の陽イオンCa,Mg,Kの解放と初期含水比の間には特別な関係は認められなかった。ほとんど(60~80%)のCaとMgは,交換性サイトに停まり,外液中には僅かしか出て来ない。スレーキング後の土に残存する水溶性陽イオンは,Na≫K>Mg>Caの順であり,これに対し,交換態の陽イオンの量はNa>Mg>Ca>Kの順であった。全体として,外液中に解放されたNa量は自然土の方が風乾土よりも多かった。最適スレーキング含水比と,よりゆっくりとしたスレーキングが土壌からのNaの除塩により効率的であることが示された。(著者抄録)
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土壌物理 
引用文献 (13件):
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