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J-GLOBAL ID：201102255182493196   整理番号：11A1084450

特性化された前駆細胞は損傷近位尿細管の修復に関与しない

Repair of injured proximal tubule does not involve specialized progenitors

著者 (8件)： HUMPHREYS Benjamin D. (Harvard Medical School, MA) ,  HUMPHREYS Benjamin D. (Harvard Stem Cell Inst., MA) ,  CZERNIAK Suzanne (Harvard Medical School, MA) ,  DIROCCO Derek P. (Harvard Medical School, MA) ,  HASNAIN Wirasat (Harvard Medical School, MA) ,  CHEEMA Rabia (Harvard Medical School, MA) ,  BONVENTRE Joseph V. (Harvard Medical School, MA) ,  BONVENTRE Joseph V. (Harvard Stem Cell Inst., MA)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 108  号： 22  ページ： 9226-9231  発行年： 2011年05月31日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 腎臓の損傷尿細管上皮は生き残った上皮細胞により修復されるが,尿細管内成体前駆細胞がこの修復の原因かどうかは明らかではない。本研究ではDNA類似体に基づく手法で,in vivoでの細胞分裂を追跡することで修復に関与する細胞の解析を行った。近位尿細管では損傷後に多量のチミジン類似体の取込みが認められた。細胞分裂は確率論的で,損傷し,脱分化した細胞間で豊富だった。損傷に応答して反復性に分裂する特性化された前駆細胞の集団は認められなかった。これらの結果は,損傷後に,新規上皮細胞が生存細胞の自己複製で出現することを示す。腎臓乳頭はDNA標識を保持した細胞を含んでおり,幹細胞ニッチの可能性があったので,これらの細胞の増殖挙動を検討した。標識保持細胞は虚血-再潅流傷後に減少したが,それらは増殖も移動もしなかった。以上の結果は,損傷で死滅しなかった細胞が腎臓上皮に再定着することを示す。

シソーラス用語： マウス ,  *近位尿細管 ,  *細胞 ,  再生 ,  DNA【核酸】 ,  細胞分裂 ,  複製【遺伝】
準シソーラス用語： *前駆細胞 ,  自己複製

分類 (1件)： 泌尿生殖器の基礎医学  (GM01020T)

タイトルに関連する用語 (5件)： 特性化 ,  前駆細胞 ,  損傷 ,  近位尿細管 ,  修復