抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トロンビン様酵素(アルボラブラーゼと名付けた)を,高速アニオン交換及びゲル濾過クロマトグラフィーを使って,Cryptelytrops albolabris(white-lipped tree毒ヘビ)の毒素から精製した形で分離した。アルボラブラーゼの分子量はSDS-PAGE測定で33.7kDaであり,Superoseゲル濾過クロマトグラフィー測定で35.8kDaであった。N末端配列は多くのヘビ毒トロンビン様酵素と同一でVVGGDECNINEであると決定された。アルボラブラーゼはアルギニンエステルヒドロラーゼとアルギニンアミダーゼ活性の両方を有し,トリペプチド色素生産性アニリド基質に対し選り好みをした。フィブリノーゲン凝固活性はウシフィブリノーゲン3mg/mLが最適で,明確な種差を示し,次のような減少順であった:ウシfibrinogen>イヌフィブリノーゲン≒ヒトフィブリノーゲン>ヤギフィブリノーゲン。酵素はウサギとネコのフィブリノーゲンの両方とも凝固しなかった。アルボラブラーゼのフィブリノーゲン分解作用の分解生成物の逆相HPLC分析により,酵素はヘビ毒トロンビン様酵素のABクラスに属することが示された。間接ELISAによると,IgG抗アルボラブラーゼは,Tropidolaemus wagleriとCalloselasma rhodostoma毒を除き,殆どのガラガラヘビ科毒と広範囲に反応した。ダブルサンドイッチELISAにより,抗アルボラブラーゼはハブ複合体由来の毒素とのみ強力に反応し,その結果はハブ複合体に関する提案した新分類変更を支持することが示された。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.