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J-GLOBAL ID：201102255539190863   整理番号：11A1266086

木質3層構造材の遮音性能(第3報) 合板を非対称配置した3層壁の音響透過損失

Sound Insulation of Wooden Three-layered Material III. Sound transmission loss of asymmetrically bound three-layered walls

著者 (7件)： 中村哲男 (熊本大学大学院自然科学研究科) ,  中村哲男 (熊本県産業技術センター) ,  矢野隆 (熊本大学大学院自然科学研究科) ,  村上聖 (熊本大学大学院自然科学研究科) ,  川井敬二 (熊本大学大学院自然科学研究科) ,  江藤留寿 ((株)伸巧) ,  北原良誠 ((株)フォレスト)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 57  号： 4  ページ： 203-210 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,スギ角材およびスギ合板の表面材と中心材,裏面材を組み合わせて,対称配置(表面材と裏面材の厚さが同じ)あるいは非対称配置(表面材と裏面材の厚さが異なる)した3層構造壁の音響透過損失をJIS A 1416,JIS A 1419-1により測定・評価し,在来工法の壁材と比較した。結果は以下のとおりである。同一面密度で表面材と裏面材を非対称配置とすると,対称配置とするよりも低周波帯域と中周波数帯域で遮音性能が改善できる。3層構造壁は,2層壁に見られる2000Hzから3000Hz帯域にかけて現れるコインシデンス効果が現れにくい。3層構造壁の遮音性能は比較的高いため,グラスウールを充填した効果は小さい。同一面密度で同一材料構成の3層構造壁の場合,片側の空気層の厚みを増しても,空気音遮断効果は向上しない。(著者抄録)

シソーラス用語： *スギ材 ,  *合板 ,  構造材料 ,  *立体配置 ,  *壁材 ,  *音響透過損失 ,  JIS【規格】 ,  密度 ,  表面 ,  裏面 ,  *遮音 ,  LF【周波数】 ,  周波数 ,  効果 ,  ガラス繊維 ,  層
準シソーラス用語： グラスウール充填効果 ,  コインシデンス効果 ,  *スギ角材 ,  *スギ合板 ,  空気音遮断効果 ,  空気層厚み ,  *三層構造材 ,  *三層構造壁 ,  *遮音性能改善 ,  対称配置 ,  中周波帯域 ,  低周波帯域 ,  同一面密度 ,  *非対称配置 ,  表面材 ,  裏面材 ,  二層構造壁

分類 (1件)： 改良木材  (FF05033J)

引用文献 (8件)：

• 1) 内田政之, 松本敏夫, 橘 秀樹:日本建築学会大会学術講演梗概集, 北海道, 2004, pp.159-160.
• 2) “建築物の遮音性能基準と設計指針第2版”, 日本建築学会編, 技報堂, 東京, 2002, pp.165-172.
• 3) 中村哲男, 矢野 隆, 村上 聖, 長谷川麻子, 江藤留久, 高橋優樹, 北原良誠:木材学会誌 56, 84-92(2010) .
• 4) “建物の遮音設計資料”, 日本建築学会編, 技報堂, 東京, 2001, p.69.
• 5) 子安 勝:音響技術No.54, 5-11(1986) .

タイトルに関連する用語 (6件)： 木質 ,  3層構造 ,  遮音性能 ,  合板 ,  非対称 ,  音響透過損失