抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北陸地方で伝承されてきた水産発酵食品,特に典型的な漬物型-乳酸発酵食品である奥能登のナレズシと加賀のカブラズシについて概説した。製法は現在は能登のナレズシのほとんどがマアジを用いており,アジのすすの微生物フローラは乳酸菌Lactobacilli,Lactococciが優勢で,優勢な乳酸菌としては他地域のナレズシ製品同様,耐酸性で発酵能の強いL.plantarumが分離された。遊離アミノ酸は様々な種類のアミノ酸が含まれ,主な有機酸は乳酸で,その他揮発性短鎖脂肪酸も検出される。香気性成分の量と種類は米飯部よりも魚肉部で多く,酢酸など含量が高かった。カブラズシはカブにブリあるいはサバを麹とともに漬け込む。このほかダイコンと身欠きニシンのダイコンズシもイズシ系である。カブラズシやダイコンズシから分離される乳酸菌はさまざまであるが低いpHでも増殖が良いL.plantarumが分離される。