抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンビニエンスストアやスーパーマーケットで包装材として使用されるレジ袋は,その製造と廃棄(焼却)の過程で大量の二酸化炭素を排出する。 2008年から2年間,東京家政大学の学生がコンビニエンスストアのレジ袋削減活動へ取り組んだ。本報告はレジ袋削減活動の内容と,学生の環境意識の変化に関するアンケート調査の結果をまとめたものである。削減活動では,スタンプカード方式を採用し,レジ袋を辞退した人には,このカードにスタンプを1個押印する。スタンプが50個押されたとき,ポイントがもらえるシステムとした。このシステムの有効性を評価するために,活動開始以前と開始以後のレジ袋の使用枚数を求めた。レジ袋のサイズにより,使用枚数が増加したレジ袋もあったが,活動前では1カ月あたり35831枚のレジ袋の使用であったが,活動後では28698枚に減少し,7133枚(約20%)の削減を実現した。重さ10gのレジ袋1枚の生産で30g,焼却で31gの二酸化炭素を排出する。レジ袋の削減枚数を10gのレジ袋の枚数に換算すると2475枚となり,1カ月あたりの二酸化炭素排出削減は約151kgとなり,これは年間で約18121kgの削減量に相当した。この活動を全国のコンビニエンスストアに展開できれば,二酸化炭素排出に大きく貢献できる。活動終了後に,学生とコンビニエンスストア店員にアンケートを実施したところ,本活動が意識改革に重要な役割を果たしたとの結論を得た。