抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿の主題は,自然生態系における人為的インパクトを最小限にする工夫が,日本の歴史的庭園の思想や技術が資するところにあるのかどうかを示すことである。日本庭園は,土地の起伏形状・眺望・河川からの取水・湧水の活用など,その立地的特性を最大限活かして構築されてきた。池を持つ庭園にとって水脈をいかに利用するのかは重要な課題であった。眺望と景観保全に関しては,京都市における景観保全に関する条例改正を紹介した。歴史的庭園においては,「景」を創出することと,農業振興,生物多様性維持,経済振興,文化振興,コミュニティ形成などが深く関連するケースがある。環境テクノロジーという観点から歴史的庭園を再検討する試みは,さらに言及されるべき現代的テーマである。