抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最節約拡張(MPE)問題ではグラフとその各頂点に対する部分重み付け関数σが与えられ,その定義域をグラフの頂点集合全体に拡張した関数(σの拡張)の中でグラフの長さを最小化するものを求める。本論文では,進化生物学における進化系統樹最節約復元問題の1つとして,入力を木に限定したMPE問題に関する研究成果を概説し,ただ一つの完全グラフといくつかの木からなるグラフ(Branching Trees Clique,以下BTC)の特徴付けを行った。まず,完全部分グラフK
mの各頂点に対して実数値を対応させる重み付け関数λのときのK
mの長さL
λ(K
m)の最小化と,各木T
uiの長さL(T
ui)の最小化とのバランスの考え方がポイントとなる。そこで,BTCであるグラフGとσが与えられたときG
σの任意の拡張λがMPEであるための必要条件を示した。また,G=(K
m,T
u1,T
u2,...,T
um)とσが与えられたとき,有限木T
uiにおける各頂点u
iの特性区間をI(u
i)とすると,∩I(u
i)≠Φ(1≦i≦m,deg(u
i)≧m)を満たすBTC G
σについてMPEの特徴を示した。