抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中央アジア平原の内陸国モンゴルは牧畜方法の大幅な変更と家畜数の増大を経験しつつある。これらの改変はモンゴル草原に対する放牧の影響を増大させ,水塊に大きな影響を与えることになる。北西モンゴルの大湖低地の河川に対する放牧強度の影響を研究した。分水界と河岸の侵食レベル及び植生構造のタイプを評価した。分水界ごとの家畜密度を計算し,それを新たな尺度(I
CU)を通して河川流量と関連付けた。I
CUは,畜牛の単位密度と流水量の関数として作成し,流水区間の排水量に排水域におけるその位置を反映させるようにし,したがって,上流で排水された地表面積を説明するものとした。また,流水中の主要栄養塩類も測定し,放牧と流域や河川状況の悪化の間の因果関係を調査した。我々の結果は家畜数が草地の限界を超え,河川の生態系に影響していることを示唆した。本研究で次の2つのことが明らかになった:1)流域と河岸の広範な侵食,2)河川系における懸濁粒子とオルトりん酸濃度の上昇。過去の文献値と比較したとき,我々の結果は,モンゴルにおける牧畜活動の自由化(1991年)以前に比べ,河川の富栄養化が進んでいることを示した。したがって,家畜数の無制限な増加はモンゴルの水域保全を脅かし,中央アジア平原の遊牧民の生活に悪影響をもたらす。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.