抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2010年夏季(6~8月)の気象状況の特徴は,日本全体での「統計開始以来」の異常高温であり,農畜産業に多大な被害を与えた。水稲は全国的な作況指数98で「やや不良」となったが,加えて品質低下が著しく1等米比率は前年度比で約20%と大きく低下した。春まき小麦は春先の異常低温と降水により,秋まき小麦は夏季異常高温による登熟日数の短縮化により,いずれも大幅な減収となった。野菜の春・夏野菜も小麦と同様な気象条件の影響を受けたが,栽培品目が多岐にわたる事もあって平均収量はやや減収に止まった。ミカンは果実肥大期の高温少雨の影響で小玉傾向となり,強日射と高温による日焼け果の発生もあり,収量減となった。家畜生産性には適温があるが,昨夏は異常高温による死亡頭羽数が著しく,かなりの被害を受けた。昨夏の異常高温は農畜産業に大きな被害を与えたが,今後も多発が予想される異常気象に対応した高温化対策が急務である。