抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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箱根カルデラでは,中央火口丘の東側を境界として,西側で群発地震が発生し,東側に温泉が集中するという空間的な特徴が見られる。また箱根の古期外輪山の東側斜面が西側斜面に比べて急であることなど,箱根火山が東側に傾動している様子が見られる。群発地震と温泉を空間的に分離している境界の南延長には丹那断層が,北側延長には平山断層が存在する。いずれも左横ズレ断層であり,動時に東側が落下している。この断層を境界として,西側はユーラシアプレートと衝突して駿河湾に向かう伊豆半島の主部に属し,東側は相模トラフに沈み込むフィリピン海プレートに追随して動くと解釈することができる。箱根カルデラ内では丹那断層と平山断層との間が途切れた引張場となって東西性の割れ目が形成されて群発地震が発生し,東側では西側に対して相対的に沈降することによってマグマからの熱水が流れ出しやすいために温泉が多いと解釈される。