抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的 上皮型消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumors,GIST)の病理形態、免疫表現型特徴及び鑑別診断を検討する。方法 12例の上皮型GISTに形態観察、免疫組織化学標識を行い、相関な文献と合わせて検討する。結果 本グループの上皮型GISTの男女比は2:1、平均年齢は53.5歳であった。発生部位は胃3例、小腸3例、腸間膜2例、網3例、腹膜後GIST腎臓侵潤1例であった。3例の生検組織以外に、他の9例腫瘍は全部完全的に切除された。上皮型GISTの顕微鏡下形態は主に円形、楕円形又は短い紡錘状の上皮型細胞であり、腫瘍細胞は中等の大きさで、細胞質はやや好酸性、細粒状のであった。細胞核は円形又は楕円形で、ほぼ単核であるが、時には多核細胞が見られた。大部分の病例には多少不等的な空胞状細胞又は印環細胞が認められた。腫瘍細胞は器官様構造(4例)、大きい片状構造(3例)、過形成性構造(4例)及び偽乳頭状構造(1例)を示した。免疫組織化学標識によりほぼ全部の上皮型GISTはCD117、CD34又はDog-1を発現するが、CK、Syn、Melan-Aを発現しないことが分かった。結論 上皮型GISTはその細胞形態と組織構造が上皮型腫瘍の特徴を持つため、上皮型腫瘍と混同する可能性がある。CD117とCKの免疫標識により明確に診断することは可能である。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST