抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究課題は,従来の合成的手法をできるだけ回避し,機能の異なる2種類の単分子(発光性分子と光学活性分子)をコンビナトリアム的に組み合わせ,超分子・錯体化させることにより,円偏光発光(CPL)特性を有する次世代有機ディスプレイ用発光材料(光学活性超分子有機発光材料)を創製するものである。本研究の主要な成果を以下に要約する。1.ラセミ体のアミン分子rac-1-phenylethylamineとアキラルな発光性分子4-[2-(4-methylphenyl)ethynyl]-benzoic acidを組み合わせることにより,自然分晶特性を有する光学活性超分子有機発光体(I)を開発し,固体円偏光発光(CPL)を観測することに成功した。2.光学活性アミン分子(R)-1-phenylethyl amineと発光性分子4-(4-fluorophenylethynyl)-benzoic acidを組み合わせることにより,光学活性超分子有機発光体(II)の創製に成功した。興味深いことに,同じキラリティーを有する光学活性分子アミン分子を用いているにもかかわらず,発光体Iと発光体IIの固体円偏光二色性(CD)スペクトルの符号の反転が観測された。3.光学活性アミン分子(R)-1-(2-naphthyl)ethylamineと,発光性ジカルボン酸分子2,6-naphthalenedicarboxylic acidを組み合わせることにより,チャンネル型空孔内に,第3成分分子を内包した光学活性超分子有機発光体の創製に成功した。(著者抄録)