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J-GLOBAL ID：201102257232445573   整理番号：11A0945055

α-リポ酸の水溶解性および熱安定性はシクロデキストリンによって増大する

The Aqueous Solubility and Thermal Stability of α-Lipoic Acid Are Enhanced by Cyclodextrin

著者 (3件)： TAKAHASHI Hideki (Carbohydrate Res. Lab., Ensuiko Sugar Refining Co., Ltd.) ,  BUNGO Yuri (Carbohydrate Res. Lab., Ensuiko Sugar Refining Co., Ltd.) ,  MIKUNI Katsuhiko (Carbohydrate Res. Lab., Ensuiko Sugar Refining Co., Ltd.)
資料名： Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry  (Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry)
巻： 75  号： 4  ページ： 633-637 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0021A  ISSN： 0916-8451  CODEN： BBBIEJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 筆者らは水溶解性の低い化合物であるα-リポ酸の水溶解性および熱安定性に及ぼす種々のシクロデキストリン類(CDs)の効果を評価した。α-CD,β-CDおよびγ-CDはα-リポ酸の水溶解性にほとんど影響を与えなかった。一方,6-O-α-マルトシルCDは濃度依存的に水溶解性を増大させ,6-O-α-マルトシル-β-CDは溶解性を最も大きく増大させた。固体状態のα-リポ酸の熱安定性は6-O-α-マルトシル-β-CDの市販品であるG2-β-CDによって増大した。α-リポ酸の熱安定性はβ-CDの添加によっても増大した。示差走査熱量測定による分析はマルトシル-β-CDsとβ-CDの混合物であるG2-β-CDがα-リポ酸と効果的に混合物を形成することを示した。これらの結果は,これらのβ-CD化合物の大きさと形がα-リポ酸との混合物形成と矛盾しないことを示唆する。さらに,G2-β-CDとの液体複合体形成およびβ-CDとの不溶性複合体形成によってα-リポ酸の熱安定性が増大した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *熱安定性 ,  水溶性 ,  *シクロデキストリン ,  示差走査熱量測定 ,  脂肪族カルボン酸 ,  *酸化防止剤 ,  食品添加物 ,  包接化合物 ,  カルボン酸 ,  硫黄複素環化合物
準シソーラス用語： オクチル酸類 ,  包接複合体

分類 (2件)： 脂肪族カルボン酸・ペルオキシカルボン酸・チオカルボン酸  (CF03200E) ,  食品添加剤  (FJ10020H)

物質索引 (6件)： α-シクロデキストリン ,  α-リポ酸 ,  β-シクロデキストリン ,  γ-シクロデキストリン ,  6-O-α-マルトシル-α-CD ,  6-O-α-マルトシル-β-CD

引用文献 (23件)：

• KOIKE, M. J. Biol. Chem. 1960, 235, 1931-1938
• REED, LJ. Acc. Chem. Res. 1974, 7, 40-46
• REED, LJ. J. Biol. Chem. 2001, 276, 38329-38336
• ZIEGLER, D. Diabetologia. 1995, 38, 1425-1433
• ZIEGLER, D. Diabetes Care. 1997, 20, 369-373

タイトルに関連する用語 (4件)： α-リポ酸 ,  水溶解性 ,  熱安定性 ,  シクロデキストリン