抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
福島第一原子力発電所事故直後には,避難地域は原発からの距離を基準として同心円状に区切られていた。SPEEDIによるシミュレーション結果を一部しか公開されていなかった。放射性物質がどのように広がっているのか,その全貌をとらえるために,点データでなく面データとして放射線レベルの分布を示すことのできる広域マップを作成することにした。各測定地点での放射線レベルをそのまま使用するのではなく,地図上に分布したデータから等値線を算出し全体の傾向を明らかにするために,2km四方ごとのグリッドを予め設定した。NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを使用して,H23.3.25~31の4日間測定し,3月30日の値に補正した上で,等値線マップを作成し,放射線レベルに方向依存性が見られることを明らかにした。早期にこのような放射線レベルマップを作成したことは,行政が避難地域を考える際の1つの指標になるとともに,住民への生活情報として有意義であったと考えられる。