文献
J-GLOBAL ID:201102258747157780   整理番号:11A1029276

膠北テレーンにおける金鉱化作用と比較した蘇魯超高圧変成テレーンにおける范家埠金鉱床の鉱化作用と成因

Mineralization and Genesis of the Fanjiabu Gold Deposit in the Sulu Ultrahigh Pressure Metamorphic Terrane, with a Comparison to the Gold Mineralization in the Jiaobei Terrane
著者 (3件):
資料名:
巻: 16  号:ページ: 125-142  発行年: 2010年 
JST資料番号: W1515A  ISSN: 1006-7493  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 中国 (CHN)  言語: 中国語 (ZH)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
石英脈型范家埠金鉱床は,膠東半島,蘇魯超高圧変成テレーンの経済的に最も重要な金鉱床である。カソードルミネッセンス画像と微量元素及びレーザーICP-MSによるU-Pb同位体組成によると,金を含む石英脈から抽出したジルコンは,金鉱脈の壁岩,すなわち新原生代黒雲母モンゾ花崗岩からの排他的に継承したマグマ性ジルコンである。22ジルコン粒に関する22分析のすべてを行い,調和的均質群を15分析により形成し,(726±14)Ma(MSWD=4.6)の重みつき平均(206)Pb/(238)U年代を得た。残る7分析を,(758±25)Maの上部切片U-Pb年代と,(123±11)Ma(MSWD=0.45)の下部切片年代を有する不調和群にプロットしている。下部切片年代は,金鉱脈と密接に関連するランプロファイア岩脈の(118.8±1.6)Maから(117.5±1.5)Maの(40)Ar/(39)Ar角閃石年代と調和し,それゆえに,范家埠金鉱床での鉱化作用の時期と解釈される。この研究結果とこれまでの研究によると,蘇魯と膠北の各テレーンの金鉱化作用は同時であり,約120Maに起こり,一時的に北中国クラトンのリソスフェア薄層化と一致した。このことは,范家埠金鉱床及び対照とした蘇魯テレーンの他の同時代の鉱床は,北中国クラトンの下のリソスフェア・マントルの薄層化の結果として形成したことを示す。流体包有物と安定同位体のデータによると,范家埠金鉱床の鉱液は,中~高温,高塩分(15.5%から23.2%)(NaCl_eq),低いδ(18)O_H2O(-3.84‰から-4.05‰)とδD_H2O(-82.5‰から-80.8‰)の各値が特徴づける。金含有黄鉄鉱は-5.5‰から-9.1‰の範囲の負のδ(34)S値を持つ。これらは,炭化水素含有盆地からの熱水流体と同じであり,范家埠金鉱床の鉱液は主に中生代膠莱盆地に由来した可能性がある。その盆地流体は五連-米山断層とその二次構造沿いに水路ができ,そのとき,金は基盤岩から溶出し,還元条件下で好適な構造サイトに沈殿した。対照的に,膠北テレーンの大多数の金鉱床は,低塩分,高δ18OH2OとδDH2Oの値,正のδ34S値を持つ。膠北と蘇魯の両テレーンの間の白亜紀前期金鉱床の鉱床生成の違いは,別の基盤岩,流体源,鉱石形成環境が引き起こした。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
鉱床成因論  ,  年代測定 

前のページに戻る