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J-GLOBAL ID:201102259346340731   整理番号:11A0760602

北海道南西部地域のサヤエンドウ圃場におけるナモグリバエの黄色粘着板による捕獲消長

Seasonal Prevalence of Occurrence of the Garden Pea Leafminer Chromatomyia horticola (Goureau) (Diptera; Agromyzidae) Caught in Yellow Sticky Traps in Southwestern Hokkaido
著者 (3件):
資料名:
号: 61  ページ: 161-164  発行年: 2010年12月28日 
JST資料番号: F0809A  ISSN: 0368-623X  CODEN: KNBKAY  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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北海道渡島半島の全道一のサヤエンドウ産地である上ノ国町で毎年ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)による着花不良による減収ならびに莢の萼への幼虫食入による収穫物被害が多発している。簡便に成虫の発生消長を把握する方法として黄色粘着板を用いた成虫の捕獲消長調査を行い,吸汁・産卵痕調査結果と比較することでその有効性を検討した。その結果,1)黄色粘着板での捕獲消長は,吸汁・産卵痕調査による発生消長とほぼ同じ推移を示し,黄色粘着板は吸汁・産卵痕調査よりも簡便に本種の発生消長を把握しうる方法である,2)吸汁・産卵痕が5月後半にやや増加した現象を黄色粘着板では把握できず,低温期にはサヤエンドウの茎葉は伸長が遅いため展開葉に吸汁・産卵痕が集中し,成虫の飛翔行動は活発ではなく,黄色粘着板では成虫が捕獲されにくくなることが原因である,3)平均気温が20°Cを超えると被害痕数が減少し,黄色粘着板での捕獲数は平均気温が20°Cを超えた8月初めから減少し,この減少傾向は再び20°C付近にまで低下した9月初めまで続く,4)成虫出現日も,発生密度が増加した6月下旬,7月下旬及び9月中旬はほぼ適合したが,8月は発生密度が大きく減少し,成虫捕獲数の増加がみられず成虫出現日とは適合しない,ことが分かった。
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物の病虫害防除一般  ,  豆類  ,  昆虫・ダニによる植物被害 
引用文献 (9件):
  • 千葉武勝 (1983) 春播きサヤエンドウにおけるナモグリバエPhytomyza horticola Goureau の発生消長と防除法について, 北日本病虫研報 34: 50-52.
  • 遠藤和衛 (1953) 連載講座 蔬菜の害虫 (終講), 北農.20: 400-401.
  • 黒田松雄 (1938) ナモグリバへ (Phytomyza nigricornis Macquart) の2, 3の生態に就いて, 昆蠱.12: 163-165.
  • 水越 亨・戸川 浩 (1999) 北海道渡島地方におけるナモグリバエの発育零点, 有効積算温度, 及び年間世代数. 北日本病虫研報 50: 169-172.
  • 水越 亨・辻 政男・出口 秀樹・丹羽 忍 (2010) 北海道南西部地域のサヤエンドウ圃場におけるナモグリバエ成虫越冬の可能性ならびに黄色水盤での捕獲ピーク時にみられる後方流跡線. 北日本病虫研報 61: 154-160.
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