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J-GLOBAL ID：201102260342150928   整理番号：11A0810251

強相関電子系の薄膜におけるスピン超構造

Spin Superstructures in Thin Films of Correlated Electron Systems

著者 (6件)： 中村優男 (理化学研究所 交差相関物性科学研究グループ) ,  川崎雅司 (理化学研究所 交差相関物性科学研究グループ) ,  川崎雅司 (東北大学WPI原子分子材料科学高等研究機構) ,  川崎雅司 (東京大学大学院工学系研究科) ,  十倉好紀 (理化学研究所 交差相関物性科学研究グループ) ,  十倉好紀 (東京大学大学院工学系研究科)
資料名： 表面科学  (JSSSJ)
巻： 32  号： 3  ページ： 128-133 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： F0940B  ISSN： 0388-5321  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 遷移金属酸化物からなる強相関電子系物質群では,電子が持つ自由度である電荷・軌道・スピンの間に強い相関があり,ひとつの自由度がある秩序状態になると,連動して他の自由度にも秩序状態が現れ,全体として非常に複雑な電子相を持つとともに,あるひとつの自由度に作用する外場に巨大な応答性を示す。著者等はこの現象を応用した強相関電子系のデバイスの開発を目指している。本稿では,ペロブスカイト型Mn酸化物 R_1-xA_xMnO₃(Aはアルカリ土類金属イオン,Rは希土類)について,薄膜化で実現したスピンと電荷の相分離構造を紹介した。エネルギー的に拮抗した異なる電子相の相競合状態を制御することで,小さな外場で大きな応答を引き出すことが可能であり,デバイスへの応用が期待される。

シソーラス用語： *電子系 ,  *電子相関 ,  酸化物 ,  薄膜 ,  ネオジム化合物 ,  ストロンチウム化合物 ,  *酸化マンガン ,  マンガン化合物 ,  酸素酸塩 ,  ペロブスカイト型結晶 ,  相分離 ,  構造
準シソーラス用語： スピン構造 ,  亜マンガン酸塩 ,  *強相関電子系 ,  酸化物薄膜 ,  超構造 ,  ペロブスカイト構造

分類 (2件)： 酸化物薄膜  (BK14050P) ,  磁電デバイス  (NC03100X)

引用文献 (19件)：

• 1) M. Imada, A. Fujimori and Y. Tokura: Rev. Mod. Phys. 70, 1039 (1998).
• 2) M. Izumi, T. Manako, Y. Konishi, M. Kawasaki and Y. Tokura: Phys. Rev. B 61, 12187 (2000).
• 3) H. Yamada, M. Kawasaki, T. Lottermoser, T. Arima and Y. Tokura: Appl. Phys. Lett. 89, 052506 (2006).
• 4) J. Matsuno, Y. Okimoto, Z. Fang, X.Z. Yu, Y. Matsui, N. Nagaosa, M. Kawasaki and Y. Tokura: Phys. Rev. Lett. 93, 167202 (2004).
• 5) Y. Konishi, Z. Fang, M. Izumi, T. Manako, M. Kasai, H. Kuwahara, M. Kawasaki, K. Terakura and Y. Tokura: J. Phys. Soc. Jpn. 68, 3790 (1999).

タイトルに関連する用語 (4件)： 強相関電子系 ,  薄膜 ,  スピン ,  超構造