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J-GLOBAL ID：201102260416248810   整理番号：11A1263071

獲物による肉食動物の匂いの検出と回避

Detection and avoidance of a carnivore odor by prey

著者 (9件)： FERRERO David M. (Harvard Medical School, MA) ,  LEMON Jamie K. (Harvard Medical School, MA) ,  FLUEGGE Daniela (Aachen Univ., Aachen, DEU) ,  PASHKOVSKI Stan L. (Harvard Medical School, MA) ,  KORZAN Wayne J. (Harvard Medical School, MA) ,  DATTA Sandeep Robert (Harvard Medical School, MA) ,  SPEHR Marc (Novartis Inst. BioMedical Res., Basel, CHE) ,  FENDT Markus (Novartis Inst. BioMedical Res., Basel, CHE) ,  LIBERLES Stephen D. (Harvard Medical School, MA)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 108  号： 27  ページ： 11235-11240  発行年： 2011年07月05日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 肉食動物からの匂いは齧歯動物に恐れと回避応答を誘発するが,関係する感覚はほとんど不明なので,本研究では,マウス嗅覚受容体の活性化に基づいて,この生得的行動を起こさせる捕食者由来の化学物質を解析した。アカオオヤマネコ尿から精製した生体アミン(2-フェニルエチルアミン)は,38種の動物での比較によれば,草食動物よりも肉食動物で3000倍以上生産されていた。マウス嗅覚器官スライスでのニューロン反応のCaイメージングによれば,肉食動物の匂い特異的な間隔ニューロンが2-フェニルエチルアミンに反応した。被食されるラットやマウスは2-フェニルエチルアミンの匂い源を避け,選択的にこの匂いを酵素で分解するなどの機能喪失実験で回避行動がこの物質に特異的であることを確認した。したがって,肉食動物の匂いの手がかりとして2-フェニルエチルアミンが利用され,被食者となる動物は恐れや回避応答することが示された。

シソーラス用語： *動物 ,  *肉食性 ,  捕食者 ,  食物連鎖 ,  マウス ,  生体反射 ,  ニューロン ,  金属イオン ,  画像処理 ,  精製 ,  生物学的比較 ,  情報伝達受容体 ,  膜貫通タンパク質 ,  *動物行動 ,  回避 ,  芳香族化合物 ,  第一アミン
準シソーラス用語： *肉食動物 ,  驚愕反応 ,  嗅覚受容体ニューロン ,  カルシウムイオン ,  カルシウムイメージング ,  TAAR4 ,  *回避行動

分類 (2件)： その他の感覚  (EJ13040X) ,  生物学的機能  (EB02020R)

物質索引 (1件)： 2-フェニルエチルアミン

タイトルに関連する用語 (3件)： 動物 ,  匂い ,  回避