文献

J-GLOBAL ID：201102260634229657   整理番号：11A1911808

低炭素型観光に対する仮想評価法を用いた環境価値推計と要因分析

著者 (5件)： 山下真一郎 (大阪狭山市 水道局) ,  山本秀一 (和歌山大 システム工) ,  中島敦司 (和歌山大 システム工) ,  高島太郎 (東京農工大 アグロイノベーションセ) ,  吉田登 (和歌山大 システム工)
資料名： 環境情報科学  (Journal of Environmental Information Science)
号： 別冊  ページ： 377-382  発行年： 2011年11月21日 
JST資料番号： S0805A  ISSN： 0389-6633  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,低炭素志向のツアーオプションを含む仮想的な観光ツアーに対する,市民の支払意思額(WTP)を尋ねるアンケートを基に,WTPに影響を及ぼす要因について分析した。その結果,以下の点が判明した。1)各ツアーオプションのWTPは,森林体験(植林)が1125円,ハイブリッドバス513円,木質バイオマスボイラー379円,小水力発電384円,生ごみ堆肥化365円と推計された。2)重回帰分析の結果,各ツアーオプションにほぼ共通して,個人年収の多さ,積極的な観光行動,環境問題や観光振興への興味,自然エネルギーへの認知などがWTPを増加させる要因として作用する。3)パス解析の結果からは,WTPとしての消費者のエコツアーへの環境価値を高めてゆくには,間接効果を吟味し,「観光振興への興味」,「自然エネルギーへの認知」,「旅行選択のポイントとして歴史・文化」,「旅行選択のポイントとしての環境配慮性」等に力を入れ,WTPに影響を及ぼす選定項目を考慮することに加え,エコツアーオプションに体験的要素を加える等により関心や評価を高めるしかけが有効であることが示唆された。

シソーラス用語： *観光 ,  多重回帰分析 ,  解析 ,  評価基準 ,  *因子分析 ,  アンケート ,  仮想評価法 ,  *支払意思額 ,  *エコツーリズム
準シソーラス用語： アンケート調査 ,  *エコツアー ,  パス解析 ,  重回帰分析 ,  *要因分析

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  観光,レクリエーション  (RD04030J)

タイトルに関連する用語 (5件)： 炭素 ,  観光 ,  仮想評価法 ,  環境価値 ,  要因分析