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J-GLOBAL ID：201102261662144078   整理番号：11A1053527

化学-いま未踏テーマに挑む 劣化しない有機太陽電池は実現可能か

著者 (1件)： 松尾豊 (東大 大学院理学系研究科)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 66  号： 7  ページ： 39-41  発行年： 2011年07月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 有機薄膜太陽電池の光電エネルギー変換効率は9%を超えるまでになり,研究開発競争は激化している。また,色素増感太陽電池の変換効率はすでに10%を超えている。現状のシリコン太陽電池の低コスト化は,やや頭打ちの状況にあり,それを打破する新しい太陽電池として有機系の太陽電池が期待されている。無機系の太陽電池は非常に安定であるが,有機太陽電池では,有機物を用いるが故の安定性に課題がある。果して,劣化しない有機太陽電池を開発して,低コストな太陽電池を創出することは可能であろうか。各種有機太陽電池の現状について述べ,高効率・高耐久性の有機薄膜太陽電池への研究方向を考察した。界面での電子移動の追求,新規材料の開発,安定な有機半導体材料の開発などが重要である。変換効率と耐久性を両立する研究はまだ始まったばかりである。

シソーラス用語： *太陽電池 ,  劣化 ,  効率 ,  *エネルギー変換効率 ,  原価低減 ,  安定性 ,  *耐久性 ,  界面電気現象 ,  電子移動 ,  開発 ,  有機半導体
準シソーラス用語： 有機太陽電池 ,  性能劣化 ,  光電変換効率 ,  *色素増感太陽電池 ,  シリコン太陽電池 ,  低コスト化 ,  高効率 ,  *有機薄膜太陽電池 ,  材料開発

分類 (3件)： 光化学一般  (CB08010U) ,  太陽電池  (NC03084O) ,  有機化合物の薄膜  (BK14070L)

タイトルに関連する用語 (3件)： 化学 ,  テーマ ,  有機太陽電池