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J-GLOBAL ID:201102262305019423   整理番号:11A0106014

Li/LiCoO2二次電池セルの電気化学的,熱的特性について有機化合物によるLiCoO2の表面改質の影響

Influence of surface modification of LiCoO2 by organic compounds on electrochemical and thermal properties of Li/LiCoO2 rechargeable cells
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巻: 196  号:ページ: 2790-2801  発行年: 2011年03月01日 
JST資料番号: B0703B  ISSN: 0378-7753  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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リチウムイオン電池のカソード材,LiCoO2は4.2Vを大きく越す高い充電電圧で充電すると,LiCoO2のサイクル特性は悪化する。この劣化の原因は純LiCoO2の結晶構造不安定さと高い充電電圧でLiCoO2電解質溶液の酸化にある。この電解質の酸化はLiCoO2の部分的な還元を伴う。さらに重要なファクターは電解質溶液の酸化と思われる。本研究ではLiCoO2セルの電気化学的,機械的性質について,10種の有機化合物の影響を電解液への添加剤として調べた。基本的な電解質溶液として1M(M:molL-1)のLiPF6-EC/EMC(混合容積比=3:7)を用いた。これらの化合物は,o-ターフェニル(o-TP),Ph-X(CH3)n(n=1または2,X=N,OまたはS)化合物,アダマンチルトルエン化合物,フランとチオフェンである。これらの添加物はLi/Li+に対して3.4と4.7Vの間の酸化電位(Eox)だった。これらのEox値は基本電解液の値(Li/Li+に対して6.30V)よりも低かった。これらの添加物はLiCoO2セルの充電の間に酸化される。酸化生成物はLiCoO2上で電解液の過剰な酸化を抑制する。これらの有機化合物の典型例として,o-TP(Eox:4.52V)を用いてこれらの有機添加物の基本特性を検討した。o-TPの有り無しについてLiCoO2セルの充放電サイクル試験を行った。主に4.5Vでの定電流充電を充電法とした。0.1wt.%o-TPのセルは多少良好なサイクル特性となり添加物のない時よりも低い分極を示した。低い分極はo-TPの酸化により生じる表面皮膜生成により,電解質溶液とLiCoO2の間の界面抵抗の減少により起こる。酸化生成物は質量分光分析により二種から四種のターフェニルモノマーからの数種のポリ縮合化合物の混合物であることが分った。電解質溶液を伴うLiCoO2の熱安定性はo-TPの添加で改善されなかった。僅かに良好な充放電サイクル特性が有機改質剤を用いて得られた。しかし,工業的な利用を考慮すると未だに画期的な改良が得られていない。その理由の一つは工業的な利用における高い電圧での充電で,純LiCoO2の安定性の劣化という著しく大きな影響力によると思われる。(翻訳著者抄録)
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二次電池 
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